2020年シーズンの開幕戦から僅か2週間後、スーパーGTが再び富士スピードウェイに戻ってきました。
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの笹原右京は予選Q1と決勝のスタートドライバーをしっかりと務め、スーパーGTでの経験値を上げることができました。
ARTA NSX-GTの福住仁嶺はQ1を際どくも突破、決勝ではスタートを担当しファーステストラップも記録しチームに貢献しました。
次のラウンドは2人のドライバーが育った鈴鹿サーキットで開催されます。ホームコースでの力強い走りに期待しましょう。
笹原右京
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT / TEAM Red Bull MUGEN
「梅雨明けの灼熱の中、スーパーGT第2戦は前回ラウンドに続き富士スピードウェイにて行われました。
開幕戦を終えてからの短期間の中、チーム・横浜タイヤさん共に前戦での課題を踏まえマシン・タイヤの両方で準備したもので公式練習から取り組んでいきました。
持ち込んだ対策品は残念ながら開幕戦で良かったところが失われてしまいましたが、同時に今後の方向性を見出すことができました。
予選は今回もQ1を担当させていただきました。Q2進出へはわずかに届きませんでしたが、今回のタイヤに合わせたセッティングを煮詰めることができ、僕自身もパフォーマンスを出し切った予選でした。
決勝も前回に引き続きスタートドライバーを担当させていただきました。
予想通り暑くなったコンディションの中、タイヤを限界までケアし武藤選手に繋げたことは、セッティング、ドライビングにおいて良いデータを集められたと思います。
皆さまの応援のおかげもあり、結果として苦しみながらも10位でポイントを獲得できたことはポジティブでした。ありがとうございました!
今度は自分たちの本当の実力で上位に食い込めるよう、トライを重ね前進していきたいです。
次戦鈴鹿ラウンドもチーム一丸となってしぶとく、貪欲に挑んでいきますので、引き続き応援のほど宜しくお願い致します!」
福住仁嶺
ARTA NSX-GT / ARTA
「フリー走行では前回のレースから変更してきたところが多かったので、車の挙動も改善しなくてはならないところが出てきました。セッティングは少しずつ改善出来て、決勝向けの車の準備は出来たと感じています。
予選についてはまだ改善点があると思っていましたがライアンさんと野尻さんが良い方向へ持っていってくれました。
Q1の走り出しからバランスは良かったのですが、アタック1周目の1コーナーでタイヤをロックさせてしまい、走れるかどうかわからないぐらいのフラットスポットを作ってしまいました。
しかし、残り時間を見るともう1周出来るというので残されたチャンスに賭けました。
バイブレーションはとても大きかったのですが、何とかQ1を突破出来るタイムを出せました。Q2は野尻さんが素晴らしいタイムを出してくれて本当に良かったです。
ポールからのスタートでとてもプレッシャーもありましたが、ロングランのセットも悪くなかったので自信を持っていきました。ピックアップやタイヤが暖まるまでどのくらい時間がかかるのか不安でしたが、一番前からのスタートだったので、割と早くタイヤは暖まったし、ダウンフォースも多く使えた感じです。途中、300クラスの処理に失敗して17号車に抜かれてしまいましたが、ほぼ同じペースで走る事が出来たのでまだチャンスはあると思っていました。野尻さんは不運でしたが、車の状態は良くなってきてると思うので、次回は何とか良い結果につなげたいです。皆様、応援ありがとうございました。」