新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け大幅に開幕が遅れていたスーパーフォーミュラが、ついにツインリンクもてぎで開幕しました。
最も大きなニュースは、渡航制限の影響で欠場となったユーリ・ヴィップスの代役としてRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTでスーパーGTに参戦中の笹原右京がTEAM MUGENに抜擢されたことでした。
DOCOMO TEAM DANDELION RACINGで2年目のシーズンを迎える福住仁嶺としては、タイトル獲得を狙うシーズンとなります。
予選は笹原右京にとってSF19でごく限られたテストの後、初の経験となったもののQ2に進出し13位、福住仁嶺もQ2でQ3まであと一歩の9位で予選を終えました。
決勝はレース距離が短縮され、タイヤ交換義務もない特別なフォーマットで実施されました。
難しいレース展開の中、福住仁嶺は果敢にバトルを展開し、笹原右京もアグレッシブな戦略を採り追い上げを図りました。
当大会はEXGEL Motorsportがサポートするドライバーが国内トップカテゴリーに揃い、非常に感慨深い大会となりました。
皆さまのご声援、ありがとうございました。
笹原右京 / TEAM MUGEN
「まずは国内で最もコンペティティブなこのシリーズに代役参戦できる事になり、関わってくださったすべての方々に感謝を申し上げます。
参戦が決まってから一週間足らず、シート作成に始まりミーティングなど怒涛のような日々を過ごしました。当然ながらSF19をドライブするのは初めてで、金曜日のテストデーが初走行となる厳しい状況ながらマシンには適応し着実に自分のものにしていけたと思います。
チーム全体としてマシンバランスに苦しんだ週末となってしまいましたが、スピードをひねり出しQ1突破できたことはトピックスのひとつになりました。
レースではもてぎのコースレイアウト上オーバーテイクが困難なことはわかっていたのでスタートに集中しました。スタートから1コーナーまで上手くいったもののその後の位置取りの影響でドロップしてしまったので、ピットストップしてタイヤ交換するという戦略に切り替えました。良いペースで攻める展開を創り出しながら惜しくもポイント獲得には届きませんでしたが、数字以上に内容としては非常に濃い素晴らしい経験ができたことはポジティブでした。
次戦以降の参戦に関してはまだわかりませんが、今回得られた沢山のデータを分析し、次戦の岡山ラウンドに出場できることになった際は、本来のチーム力と僕自身のパフォーマンスを発揮するためにでき得る準備は進めていくつもりです。
あらためていつも支えてくださるスポンサー様、灼熱の現地やライブ映像から応援してくださったファンの皆さま、沢山の応援を本当にありがとうございました！」
福住仁嶺 / DOCOMO TEAM DANDELION RACING
「真夏の非常に高い気温の中、SUPER FORMULA 2020年シーズンが開幕しました。
新型コロナウィルス感染拡大によって開幕が遅れたため半年ほどSF車両に乗る事が出来なかったのですが、シミュレーターなどでしっかり練習を行いました。
金曜日と土曜日に計4時間のフリー走行が行われ、予選までに感覚をしっかり取り戻す事が出来ました。フリー走行で沢山のテストメニューを行い順調に進めていく事が出来たと思います。
日曜日の早朝に予選が行われ、Q1ではトップタイムを出す事が出来ましたが、Q2では戦略が上手くいかず9位で終える事になりQ3に進出する事が出来ませんでした。
決勝に関してはルールが変わりピット作業が行われない為、スタートが凄く大事になると思ったのでスタートを意識しました。スタートが良かったので１周目には7位に順位を上げる事に成功し、レース中盤に5位に順位を上げる事が出来ました。その後は順位変動なく5位でレースを終える事になったのですが、レースペースがかなり良かったと思うので、予選のミスが悔やまれます。
週末を通して全体的にペースは悪く無いので、次のレースも楽しみです。皆様の応援、誠にありがとうございました。」
