スーパーGT 2020年シーズンは終盤戦に入り、第7戦がツインリンクもてぎで開催されました。
予選で再びポールポジションを獲得したARTA NSX-GTの福住仁嶺は、担当した後半スティントで他を寄せ付けず見事初優勝を遂げました。
予選で苦戦したRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの笹原右京も決勝では大幅にポジションアップを果たし、4位入賞を果たしました。
次戦はいよいよ2020年シーズン最終戦です。福住仁嶺、笹原右京の躍進にご期待ください。
笹原右京
Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT / TEAM Red Bull MUGEN
「SUPER GT 2020シーズンも残り2戦となり、舞台はツインリンクもてぎに移りました。
ここもてぎでは第4戦で表彰台に上がったコースですがコンディションも変わるため、チームと共にタイヤやマシンセッティングに関して様々な準備を行ってレースに臨みました。
公式練習から想定より路気温が低くタイヤの作動レンジに入らず、マシンセッティングの評価も難しい状況でした。
今回も担当させていただいたQ1でも温度レンジに合わずグリップ不足に泣き、残念ながら11番手で敗退となってしまいました。
レースに向けては温度が上昇する予報だったので、想定したセッティングや11番手から追い上げるストラテジーをチーム全体で考えていきました。
スタートドライバー武藤選手のスティントはグリップ不足で想定以上にペースが上がらず辛い状況でしたが、その中で粘りつつ耐えてくださいました。
SCのタイミングで失ったチャンスもありましたが、直ぐに事前に備えたプランを実行しました。SC明けの武藤選手のオーバーテイクとインラップ、ピットインのタイミング、チームの迅速なピットワークと、それぞれがミスなくプッシュしてくれたおかげで僕は4番手でコースに復帰できたので、アウトラップもベストを尽くし必死に攻めてコールドタイヤの中で4番手をキープすることができました。
その後のペースも良く終盤に3番手に接近しましたが、黄旗の影響等あり惜しくも4位でチェッカーを受けました。それでも11番手から素晴らしいリカバリーができたと思います。
コンディション的には厳しい週末でしたが、今回もチームワークにより現状ベストと言えるパフォーマンスを発揮できたと感じます。現地やネットワークを通じての16号車ファン皆様の熱い声援、応援は力強い最後の一押しになりました。改めて常に支えてくださるスポンサー様、サポーター様そしてファンの皆さまに感謝を申し上げます。
残す最終戦も厳しい状況が予想されますが、最高のチームメンバーと共に喜びを分かち合えるような週末になるよう精一杯頑張って参りますので、引き続き応援のほど宜しくお願い致します!」
福住仁嶺
ARTA NSX-GT / ARTA
「Super GT 第7戦はツインリンク茂木で行われました。ここ2戦は連続で表彰台に登っているので、今大会に向けても良い流れで週末を迎えられたと思います。
フリー走行から全体的に調子が良かったので、予選に向けてテストメニューもスムーズに行えたと思います。予選では野尻選手にQ1を突破して頂いて、僕が担当させて頂いたQ2ではブリヂストン勢トップの2番手で予選を終える事が出来ました。
決勝は野尻選手にファーストスティントを担当して頂いて、僕はTVモニターを見ながら自分の出番まで待機していました。野尻選手の素晴らしい走りのお陰でトップに順位を上げ、2番手に10秒程のタイムギャップをレース前半で作って頂きました。僕にドライバー交代した後はすぐにSCが導入された為、レース展開は自分達にとってかなり有利な状況となりました。SC再開後は接触に気をつけて、トラブルが出ない事を祈りながら周回を重ねて行きました。そして、最終ラップまでに2番手との差を45秒ほどのタイムギャップを作り、今シーズン初の優勝を手に入れる事が出来ました。
まずは、本田技研工業株式会社様、ARTAの皆様、ブリヂストンタイヤ様、応援して頂いている方々に感謝の気持ちでいっぱいです。この結果によってチャンピオンシップポイントは5位に浮上し、ポイント差は3ポイントなので、チャンピオンを獲得できる可能性が出てきました。
最終戦もこの流れのまま、良いレースが出来る様にチームと共に頑張って行きたいと思います。次戦の応援もよろしくお願い致します。」