EXGEL Motor Sport

EXGEL MAX CHAMP 2024 Mizunami Round 1&2 MINI MAX

瑞浪で開幕したMINI MAXを中国人ドライバーが席巻!

 

約1ヶ月早く鈴鹿で開幕したEXGEL MAX CHAMPのジュニア・シニアクラスに続き、フェスティカサーキット瑞浪でミニクラスの開幕ラウンドと第2ラウンドが開催された。
チャンプカートシリーズは2023年までOKカテゴリーをフラッグシップに位置付け開催されていたが、2024年からはROTAX MAXにメインカテゴリーを変更。クラスもシニアだけでなくジュニアとミニも追加され、とりわけミニについてはEXGELがこれまで手掛けてきたカテゴリーではカバーしていなかった年齢層のため、開幕前から注目を集めることとなった。
レースの開催形態としては、実績のあるROTAX MAX CHALLENGE 瑞浪シリーズのうち、ミニカテゴリーのラウンド1から4までの4戦がEXGEL MAX CHAMPの冠のもとで開催される。この4戦のポイント最上位のドライバーに、8月にアメリカで開催されるUS TROPHY FINALへの参戦がサポートされる。また8月に鈴鹿サーキットで開催されるEXGEL MAX CHAMPの最終ラウンドにはミニも組み込まれており、国内では5戦でミニのポイントランキングが確定することとなる。

注目のエントリーリストには9歳から12歳までの33名が名を連ね、そのうち14名が海外からの参戦と、国際色豊かな顔ぶれとなった。EXGEL MAX CHAMPは日本国内レースの国際化を通じて活性化を図ることをコンセプトの一つとしており、早くもその理想イメージが具現化しつつあることを予感させる。

 

EXGEL MAX CHAMP MINI MAX Round 1

Qualifying Practice総合トップタイムをマークしたのは林樹生。2番手に中国のHan John、3番手には韓国のChoi Kanghyunが続いた。このQualifying Practiceの上位順にABC3グループに振り分けが行われ、総当たりで予選ヒートが進行する。


林樹生

予選ヒートでは2ヒートともトップチェッカーを受けたHan Johnが予選を総合トップで終える。予選総合2位に柴崎尊、3位に林樹生が続き決勝のスターティンググリッドが確定した。


Han John

そして迎えた開幕ラウンド決勝。ポールスタートのHanが序盤に一旦は柴崎に先行されるも、落ち着いてポジションを奪い返しトップ集団をリード。その後柴崎と五十嵐湊士による2番手争いが始まると、徐々にHanがリードを広げる展開となった。レース終盤にはポジションを落としていた林が追い上げを見せ、五十嵐を攻略して2番手に浮上。そのままチェッカーとなり、優勝はHan、2位に林、3位は五十嵐が入った。


優勝:Han John

 

EXGEL MAX CHAMP MINI MAX Round 2

土曜日の開幕ラウンドに続き、ラウンド2でも抜群のスピードを魅せたのはHan John。Qualifying Practiceで総合トップに立った。2番手に島津舞央、3番手には柴崎尊が続いた。


Han John


島津舞央

予選ヒートでも安定感あるレース運びでHanが総合トップ。2番手に林樹生、3番手に藤原迪永が続き決勝スターティンググリッドが確定した。

決勝でホールショットを決めたのはHan。しかし前日の開幕ラウンドのように逃げる展開に持ち込めず、序盤からHan、藤原、林の3台による激しいトップ争いが続いた。レース終盤までこの3台が熾烈なバトルを繰り広げ、その後方では単独で4位を走行していたJin Yuxianが徐々にトップ集団との差を詰めていった。ファイナルラップには4台が一つのパックとなり、3番手を走行していたHanが満を持してターン9で大外から仕掛けるも、一歩も譲らずポジションを守る林。しかしターン13で後方からの接触によりHanと林がもつれるようにコースから外れ、間隙を縫ったJinが劇的な幕切れでトップチェッカーを受けた。レース後の裁定の結果、2位に林、3位にはHanという順位で激戦となったラウンド2が終了した。


日米ROTAXアンバサダーの笹原右京と握手するJin Yuxian


優勝:Jin Yuxian

 

中国人ドライバーが目覚ましい躍進を見せた、EXGEL MAX CHAMP MINI MAXの開幕2ラウンド。注目の第3-4ラウンドは5月4日-5日にフェスティカサーキット瑞浪で開催される。