EXGEL Motor Sport

EXGEL MAX CHAMP 2026 Round 3 – 4 in Suzuka

アメリカへの参戦権は誰の手に?鈴鹿クライマックス2連戦

2026年MAXチャンプ開幕大会の興奮も冷めやらぬ中、約1ヶ月のブレイクを経てラウンド3 & 4が鈴鹿サーキット南コースで開催された。

このレースウィークの注目はなんといっても、アメリカのレースへの参戦権の行方にあった。EXGELが推し進めるカートレースの国際化とレベルアップを図るために立ち上げられた、日米交換留学制度。2026年は7月にアメリカ インディアナで開催されるUS ROTAX FINALへの参戦権が賞典に掲げられた。日米の日程の都合上MAXチャンプのラウンド4までのポイント最上位ドライバーにアメリカ行きのチケットが付与されるため、開幕大会を終えて僅か1ヶ月ほどのまだ勢力図も見えない中で、今シーズン最初のクライマックスを迎えることとなった。 各カテゴリーとも激戦必至、展開予想のつかないレースウィークとなった。

EXGEL MAX CHAMP ミニMAX Round 3

ラウンド2終了時点でポイントランキングのトップは韓国から参戦のユン・イサック。ランキング2位には大西智也がつけていた。 24台が出走したQualifying Practice (QP)でトップタイムを記録したのは大西、僅差でユン・イサックが続きランキング上位勢が順調に朝のセッションを終えた。

ユン・イサック
大西智也

予選ヒートで躍進を見せたのはイサックの弟、ユン・ダニエルだった。1ヒート目ではイサックとダニエルのまさかの接触というシーンもあったが、弟ダニエルが2ヒートとも制し予選を総合トップで通過。2位に刈米敦哉、3位には加納康裕が続き、ランキングトップのユン・イサックは7位での予選終了となった。

刈米敦哉
加納康裕

決勝オープニングラップをポールスタートのユン・ダニエルがトップで終え、セカンドスタートの刈米が2番手でダニエルを追う。その背後では7番手スタートのイサックが早くも3番手まで順位を上げてきていた。レース中盤にはイサックが刈米を攻略して2番手に上がると、猛然とトップの弟ダニエルへの追撃を開始した。しかしペースに上回るダニエルが兄から逃げ切りトップチェッカー。2位イサック、3位刈米という着順でレース終了となった。

ランキング2位につけていた大西は4位に終わり、シリーズランキングにおいてはイサックが俄然優位な状況となった。

ミニMAX ラウンド3 優勝のユン・ダニエル
ミニMAX ラウンド3 表彰

EXGEL MAX CHAMP ジュニアMAX Round 3

ジュニアMAXではラウンド2までのポイントランキングで今村昂星が首位。2位には新橋武がつけ、ラウンド1とラウンド2の勝者がシリーズをリードしていた。 今大会も40台の大量エントリーを集めた当該カテゴリーで、QPトップには新橋が立った。2番手には藤原迪永、3番手には柴崎尊が続く。ランキング首位の今村はQP8番手とやや出遅れた。

新橋武
藤原迪永
柴崎尊
今村昂星

3グループ総当たりの予選を2ヒートとも制した柴崎が予選総合トップ、新橋と藤原も危なげなくまとめ総合2位と3位で予選を終えた。今村も徐々に順位を上げ決勝は5番グリッドからのスタートとなった。

決勝のスタートで柴崎がホールショットを決めると、安定感ある走りで序盤をリード。セカンドスタートの藤原が2番手キープで柴崎を追い、3番手には今村が浮上してトップ3を形成していった。 レース終盤にはトップ争いから藤原が脱落し、柴崎と今村のデッドヒートが始まった。1コーナーで何度も並びかける今村を柴崎は落ち着いて抑え込み、最後は巧みなディフェンスで柴崎が守り切り優勝を果たした。2位に今村、3位に藤原という着順となった。

ジュニアMAX ラウンド3 優勝の柴崎尊
ジュニアMAX ラウンド3 表彰式

EXGEL MAX CHAMP シニアMAX Round 3

シニアMAXのポイントランキングは混戦模様で、首位の手塚大雅を僅か1ポイント差で2位の澤田龍征が追う。ランキング3位以下のドライバーにも十分アメリカ行きのチャンスが残っていた。 49台ものエントリーを集めた今大会、まずQPでトップに立ったのはスピードに定評ある楠本心真。2位に澤田、3位には酒井仁と実力者が上位を占めた。

楠本心真
澤田龍征
酒井仁

予選2ヒートをそつなくまとめた酒井が予選総合首位、楠本も崩れることなく2位で終えた。3位には今大会好調の植田晴斗がつける一方、澤田はペナルティが響き予選を7位で終えることとなった。

植田晴斗

決勝はポールスタートの酒井が序盤戦をリード。1車身ほど開けて楠本以下大混戦の2番手グループが続いていった。トップ酒井をなかなか攻略できない楠本を7番手スタートの澤田が交わすと、すぐに澤田は酒井の追撃体制に入る。11周目に入りついに澤田が酒井を捕えると、一気に澤田はペースを上げ独走体制に入った。

澤田はそのままトップチェッカーを受け2位に酒井、3位には4番手スタートの坂野太絃が入り表彰台を獲得した。

シニアMAX ラウンド3 優勝の澤田龍征
シニアMAX ラウンド3 表彰式

EXGEL MAX CHAMP ミニMAX Round 4

いよいよアメリカ行きの日本代表が決定するラウンド4。朝のQualifying Practice (QP)はシリーズランキングの上位とは全く違う顔ぶれが並ぶこととなった。トップタイムを記録したのは新橋彩加、2番手Nishimura Lucas、3番手川幡歩武とフレッシュなメンバーが上位を占める一方、ランキング首位のユン・イサックは6番手、前日優勝のユン・ダニエル10番手と出遅れた。

新橋彩加
Nishimura Lucas
川幡歩武

QPで出遅れたユン・イサックは力強い走りで予選2ヒートを終え、総合トップで予選を終えた。予選2位は大西智也、3位加納康裕、4位には前日のウィナーであるユン・ダニエルが順位を上げてきた。

ユン・イサック
大西智也
加納康裕
ユン・ダニエル

決勝で好スタートを決めたのは3番手スタートの加納で、オープンニングラップでトップに立つと序盤をリード。その背後にはポールスタートのユン・イサック、さらに弟ダニエルが続きトップ集団を形成していった。

レース中盤にはイサックとダニエルが加納を攻略し兄弟ワン・ツーを形成するも、加納も諦めることなくアグレッシブに二人のユンを追った。

終盤にはイサックとダニエルのバトルが激化。ここで韓国の兄弟に再び接触などあれば、ランキング首位でアメリカ行きにリーチをかけていた兄イサックの座が危うくなるという緊迫した展開に、猛然と加納が割って入る。そしてファイナルラップの最終コーナーまでもつれる展開は加納に軍配が上がりトップチェッカー。2位は弟ダニエル、3位には兄イサックが入り、この結果ラウンド4までのポイントで首位をキープしたイサックがアメリカ行きのチケットを手にすることとなった。

決勝スターティンググリッド
ミニMAX ラウンド4 優勝の加納康裕
ミニMAX ラウンド4 表彰式

EXGEL MAX CHAMP ジュニアMAX Round 4

ラウンド3を終えた段階でポイントランキングトップは今村昂星。2位の新橋武は11ポイント差、3位の柴崎尊は12ポイント差と、逆転可能ではあるものの今村が優勢の状況にあった。

41台出走のQPではトップが北村紳、2番手に柴崎が続いた。一方ランキング首位の今村は8番手、新橋に至っては21番手とよもやの展開となった。

北村紳
柴崎尊

予選ヒートは前日のラウンド3に続き、柴崎が磐石の走りで2ヒートを制し総合トップに立った。QPトップの北村も2ヒートともに2位でまとめ、予選を2位で通過。注目の今村は総合4位まで順位を上げて決勝に臨むこととなった。

今村昂星

そして迎えた決戦、ジュニアMAXラウンド4のファイナル。ポールスタートの柴崎は序盤から3番手スタートの飯田一仁、5番手スタートの藤原迪永からの猛攻を受け、一時は4位まで順位を落としてしまう。その後のトップ争いは熾烈を極め、めまぐるしく順位が変動していく。

激しいレース展開の中、抜群の安定感で順位を回復してきた柴崎が再びレースをリード。終盤にはトップ柴崎の後方で藤原迪永とジャクソン・ポーターの2位争いが緊迫する。一瞬たりとも目の離せない展開は、優勝柴崎、2位藤原、3位ポーターの順で決着。 注目のポイントランキングは、レース最終盤に4位に順位を上げた今村がラウンド4までのトップに立ち、アメリカ行きの権利を手にした。最終ラップ最終コーナーのオーバーテイクでアメリカ行きのチケットを手にした今村。まさに値千金の果敢なチャレンジであった。

藤原迪永
ジャクソン・ポーター
決勝ローリングスタート
ジュニアMAX ラウンド4 優勝の柴崎尊
ジュニアMAX ラウンド4 表彰式

EXGEL MAX CHAMP シニアMAX Round 4

シニアMAXは前日のラウンド3でランキング首位の澤田龍征が優勝したことで、さらに優位な状況でラウンド4を迎えた。ランキング2位の手塚大雅も6ポイント差で、逆転可能な位置につけていた。

48台がしのぎを削るQPでトップタイムを記録したのは、好調を維持する植田晴斗。2番手にはシニアルーキーの森谷永翔、そして3番手にディフェンディングチャンピオンの澤田が続いた。 ポイントランキング2位の手塚は16位と出遅れ、激戦のシニアMAXにおいて厳しい状況に置かれることとなった。

植田晴斗
森谷永翔
澤田龍征

予選では2ヒートとも制した酒井仁が総合トップに立ち、QPトップの植田も手堅くまとめ予選2番手につけた。ランキングトップの澤田は3番手で予選を終え、アメリカ行きに王手をかけた。

酒井仁

決勝の序盤はポールスタートの酒井がリード。しかし5周目には3番手スタートの澤田が早くもトップに立ち、植田が2位を堅守し澤田を追った。その後の澤田は圧巻のペースで独走体制を築き、前日に続く完勝で王者の力を見せつけた。2位は植田、3位には森谷が入りシニアの表彰台に立った。 これで澤田は日米交換留学制度が発足して以降、3年連続でアメリカへの参戦権を手にしたことになる。澤田はMAXチャンプを代表するドライバーとしての地位を、より確固たるものにした。

シニアMAX ラウンド 4 優勝の澤田龍征
シニアMAX ラウンド 4 表彰式
日米交換留学の日本代表に選出されたシニア 澤田龍征(左)とジュニア 今村昂星(右)
※ミニのユン・イサックはスケジュールの都合で欠席

まだ肌寒さの残る鈴鹿で早くも最初のクライマックスを迎えたEXGEL MAXチャンプ。

アメリカへの参戦権はミニのユン・イサック、ジュニア今村昂星、シニアは澤田龍征の手に渡ったが、シリーズチャンピオンの行方は次回大会のラウンド5・6次第で、まだ多くのドライバーにその可能性が残されている。 国内最多エントリーを集める熾烈なシリーズで、チャンプの称号を手にするのは誰なのか。次回大会からも目が離せない。