MAXチャンプとは

2024年、EXGELがタイトルスポンサーを務めるチャンプカートシリーズのフラッグシップカテゴリーがOKクラスからROTAX MAXに移行し、あらたにMAXチャンプが発足した。
世界の舞台で活躍するドライバーを生み出していきたいという変わらぬ想いで、EXGELは長年にわたってカートレースのスポンサー活動や企画運営のサポートを行ってきた。EXGELのカートレースシリーズからは多くのプロドライバーが輩出され、その取り組みは大きな広がりを見せつつあった。
一方で大きな課題として、日本は急速な少子化の進行もありカート人口の減少や競技レベルの低下も危惧される状況にあった。これを打開するためには低年齢カテゴリーの活性化が必須で、そのための方策として国内カートレースの国際化が必須と判断。この考えがROTAXエンジンの総輸入代理店でありROTAX MAXシリーズの運営も行なっているEIKO社と合致し、2024年MAXチャンプの発足へとつながっていった。
MAXチャンプはROTAX MAXシリーズのカテゴリーの中で、2024年は鈴鹿サーキットで開催されるシニアとジュニア、瑞浪サーキットで開催されるミニを対象とし、さらに2024年の最終大会は3カテゴリーでの特別戦として鈴鹿サーキットで開催された。
MAXチャンプの大きな特色の一つが、対象の3カテゴリーで実施される日米交換留学プログラムにある。このプログラムでは日米ROTAXシリーズの有望なドライバーが、双方のカテゴリーを行き交う形で貴重な経験の場が提供される。
またMAXチャンプは海外から日本のレースへの参戦促進にも積極的で、ライセンス要件の緩和やレースフォーマットの見直しにも取り組んできた。 このMAXチャンプの取り組みに共感し、協力を惜しまないのがWRC世界ラリー選手権で活躍する勝田貴元や、日本生まれヨーロッパ育ちと言える笹原右京らだ。彼らの存在がMAXチャンプの掲げるビジョンをさらに際立たせている。
そして2025年、鈴鹿サーキット南コースを舞台に、さらに発展したMAXチャンプがスタート。そこからどのようなドライバーたちが頭角を現していくのか、目が離せない。